人類滅亡まであと何秒? 最新の「終末時計」がもうすぐ発表
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核戦争、気候変動、人工知能(AI)など、人類を滅ぼす危機が迫っていると言われています。私たちにはどれくらいの時間が残されているのでしょうか? もうすぐその答えが発表されます。
人類滅亡までの時間を示した「終末時計」と呼ばれるものがあります。人類が滅亡する時間を午前0時にして、「人類滅亡の午前0時まで、あと何分」というように、残り時間を象徴的に示しているのです。
もともとこの時計は、米国の科学誌「原子力科学者会報(BAS)」が核戦争に対して警告することを目的に作りました。終末時計の時刻は、核技術などの専門家たちが集まって決定し、毎年1月にその年の時刻が示されるのです。人類滅亡の危機に気候変動や生物兵器、AIが含まれるようになり、そういった人類滅亡が危ぶまれるような事柄が多く起きれば、翌年の終末時計の針は進められ、逆に危機が減れば終末時計の針は後ろに戻るのです。
終末時計が最初に作られた1947年は、時計の針が「午後11時53分」、つまり人類滅亡まで「あと7分」でした。しかしその後は、滅亡までの時間が伸びた年もあったのですが、2020年には初めて「残り100秒」となり、2023年と2024年は「残り90秒」まで、人類の危機が差し迫っています。