【西田宗千佳連載】なぜ「形状の違うイヤホン」に注目が集まるのか

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Vol.136-2
本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは最近増加中の“耳をふさがないイヤホン”。これまでとは形状の違うイヤホンに注目が集まる理由を解説する。
今月の注目アイテム
HUAWEI
FreeClip
実売価格2万7800円
↑形状記憶合金を使用したC-bridgeデザインを採用し、圧倒的な安定感と着けやすさを実現。さまざまな耳のサイズと形状に合い、スポーツ中でもしっかりとフィットして激しい運動でも落ちにくい。片耳単体では約5.6gと軽量だ 周囲が聞こえるタイプのヘッドホンやスマートグラス型の音声再生デバイスが出てくる理由には、身も蓋もない理由もある。飽和し始めて差別化が難しくなってきたヘッドホン市場での生き残りだ。
ヘッドホン市場の主流が「完全ワイヤレス型」になって久しい。
特に近年は、日本での販売価格が3000円を切るような、非常に安価な製品も増えてきた。理由は、中国を中心とした製造請負企業(EMS)での設計手法がこなれてきて、パーツコストも大幅に下がったからだ。