「ミツバチとクルマの衝突」を米が調査。ビーストライクを心配すべき理由とは?
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鳥と飛行機が衝突する「バードストライク」。それと同様に、ミツバチとクルマが衝突する「ビーストライク」が起きているようです。そして、ビーストライクは私たちに大きな影響を及ぼしている可能性があります。
先日、科学誌に掲載された新たな研究によると、米国では毎年多くのミツバチがクルマと衝突しているとのこと。その研究では、さまざまな条件下の道路でクルマを走行させ、ミツバチの衝突がどのくらい起きているかを調べました。
その結果、ユタ州のソルトレイクシティからモアブまでの370kmの走行だけで、最大で175匹のミツバチと衝突する可能性があったことが分かりました。これを米国全土で考えれば、毎年かなりの数のミツバチがクルマと衝突していることは容易に想像できます。
考えなければならないのが、ミツバチの数が減ることで及ぼされる影響について。ご存知の通り、ミツバチは花粉を運ぶ役目があり、それによって農作物が成長しています。世界の食料供給のおよそ3分の1は、ミツバチが花粉を運んでいるとまで言われるほど、ミツバチが担っている役割は大きいのです。
しかし近年、ミツバチの個体数は前例のない速度で減少しているそう。この現象がクルマとの衝突と関連があるかどうかは今のところ不明です。しかし、激減するミツバチの量を抑えるためには、クルマとの衝突をできるだけ避けるといった対策が有効になる可能性はあるでしょう。
その方法として、この研究を行った著者は、道路の側面に植物を植える案を提案しています。道路の中央に植物がなければ、ミツバチは道路を横断しようとしないそう。ミツバチと人が共存する方法を、私たちはもっと模索していかなければならないかもしれません。
【主な参考記事】
New York Post. Here’s how many bees you’re killing with your car — and why that’s dangerous for the environment. November 7 2024
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